目次
- 農作業と健康の関係について
- 体を動かす習慣として期待できる3つの効果
- 心の健康に役立つ可能性がある2つの側面
- 認知機能の維持に期待される3つのポイント
- 初心者が生活に取り入れやすい3ステップ
- まとめ:無理のない範囲で始めることの大切さ
農作業と聞くと、「大変そう」「体力が必要そう」と感じる方もいるかもしれません。しかし近年、自然の中で体を動かす機会として、暮らしの中に取り入れる人が増えています。
農作業には、体を動かすこと、屋外で日光を浴びること、自然に触れることなどが重なり、心身のコンディションづくりに役立つ可能性があると考えられています。
💡 ポイント
農作業は「運動」だけでなく、屋外環境や自然との関わりが合わさる活動です。体調や目的に合わせて、無理のない範囲で取り入れることが大切です。
1. 農作業と健康の関係について
農林水産省の研究報告によると、農作業を継続的に行う人は、行わない人と比較して身体活動量が多く、精神的な安定も図れるという結果が得られています [1]。
また、園芸療法の分野では、植物を育てる活動が心理的・生理的な改善効果をもたらすことが科学的に検証されています。
農作業が注目される理由:
- 自然な形で体を動かせる
- 屋外で日光を浴びる機会が増える
- 土や植物に触れることでリラックス効果が期待できる
- 段取りを考えることで頭を使う機会になる
2. 体を動かす習慣として期待できる3つの効果
2-1. 無理のない範囲で体を動かす習慣になりやすい
農作業は、畑の手入れや草取り、水やりなど、日常の中で体を動かす場面が多い活動です。歩く・しゃがむ・運ぶといった動きが積み重なり、結果として身体活動量が増える場合があります。
研究によると、農作業を10日以上行った群は、行わない群と比較して運動量・歩数・活動時間すべてで有意に多い結果が得られました。特に歩数については平均9000歩を超え、国の健康づくり指標の基準値8000歩を大きく上回ったとされています [1]。
メリット:
- 「運動のための運動」と構えずに自然な形で体を動かせる
- 座って過ごす時間が長い生活の改善につながる可能性
注意点:
- 作業内容によって負担は変わる
- 腰や膝に負担が出ることもあるため、姿勢や休憩を意識することが重要
2-2. 日光を浴びる機会が増え、体づくりの助けになる場合がある

農作業は屋外で行うことが多く、日光を浴びる時間が増えやすい活動です。日光を浴びることは、体内でつくられる栄養素(ビタミンDなど)に関係するといわれており、骨の健康や体調管理の面で役立つ可能性が指摘されています。
期待される効果:
- ビタミンDの生成促進
- 体内時計の調整
- 骨の健康維持
安全な取り組み方:
- 帽子や長袖での紫外線対策
- こまめな水分補給
- 季節や体質に応じた調整
2-3. 自然や土に触れる時間が、気分の切り替えに役立つことがある
土に触れたり、草花の変化を眺めたりする時間は、気持ちを落ち着かせるきっかけになることがあります。園芸や自然の中で過ごす時間については、ストレスの感じ方や気分の状態に良い変化がみられたという報告もあります [1]。
自然との関わりで期待される効果:
- リラックス効果
- ストレス軽減
- 気分の安定
安全に楽しむために:
- 手袋の使用
- 作業後の手洗い
- けがや感染予防への配慮
3. 心の健康に役立つ可能性がある2つの側面
3-1. 自然の中で作業に集中する時間が、緊張のゆるみに役立つ場合がある
ストレスが続くと、心身がこわばったり、疲れを感じやすくなることがあります。自然の中で、目の前の作業に集中する時間は、気持ちの切り替えにつながる場合があります。
園芸療法の研究では、ハーブを用いた園芸作業により、神経症症状や一時的な気分の改善に有効であることが確認されています [1]。
3-2. 繰り返しの動きが、気分の切り替えにつながることがある
水やり、草取り、収穫など、一定のテンポで行う作業は、考えごとから少し距離を置く助けになることがあります。散歩や軽い運動と同じように、繰り返しの動きが気分の安定に寄与する可能性があると考えられています。
⚠️ 注意
気分の変化には個人差があります。つらさが強いときは、無理に頑張りすぎないことも大切です。
4. 頭と心を使う楽しさが感じられる3つのポイント
4-1. 計画を立てる楽しさがある
農作業では、「今日は何をしようかな」「雨が降りそうだから先にこれをやっておこう」など、自然と計画を立てる場面があります。こうした日常の中での小さな判断や工夫が、頭を使う良い機会になることがあります。
4-2. いろいろな感覚を楽しめる
土のにおい、葉っぱの手触り、色の変化、風の音など、自然の中ではいろいろな発見があります。普段とは違う刺激に触れることで、日々の生活に新鮮さが生まれることもあります。
4-3. 小さな変化に気づく喜びがある
「芽が出た!」「花が咲いた!」「実がなった!」といった小さな変化に気づくと、なんだか嬉しい気持ちになりませんか。こうしたちょっとした発見や達成感が、続ける楽しさにつながることがあります。
5. 初心者が生活に取り入れやすい3ステップ
ステップ1:プランターから小さく始める
ベランダや玄関先でも、プランターと培養土があれば始められます。ミニトマトやハーブ類は変化を感じやすく、続けやすい場合があります。
初心者におすすめの野菜:
- ミニトマト:収穫までが早く、育てやすい
- バジル:料理に使えて成長も早い
- サニーレタス:間引きや収穫が楽しめる
- ラディッシュ:短期間で収穫できるので達成感が得られる
ステップ2:市民農園や体験型農園を活用する
地域の農園では、必要な道具がそろっていたり、相談できたりすることがあります。人との関わりが増えることで、続けやすくなる人もいます。
ステップ3:収穫した野菜を食事に取り入れる

自分で育てた野菜を食べる体験は、食事への関心につながる場合があります。旬の食材を取り入れるきっかけとして活用してみましょう。
6. まとめ:無理のない範囲で始めることの大切さ
農作業は、心身のコンディションづくりの選択肢のひとつになり得ます。以下のポイントを参考に、無理のない範囲で取り入れてみてはいかがでしょうか。
農作業で期待される効果:
- 日々の身体活動を増やすきっかけになる場合がある
- 屋外で日光を浴びる機会が増え、体づくりの助けになる可能性がある
- 自然や土に触れる時間が、気分の切り替えに役立つことがある
- 段取りや観察など、頭を使う場面があるのも特徴
始める際の心構え:
- まずは小さく、体調や天候に合わせて無理なく
- プランター1つからでも十分
- 失敗を恐れず、楽しむことを優先
- 継続できる範囲で取り組む
農作業は特別な技術や広いスペースがなくても始められます。できそうな形から試してみて、自分なりの健康維持の方法として活用してみてください。
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References
[1] 農林水産省. (2018). 農作業と健康についてのエビデンス把握手法等調査 報告書. https://www.maff.go.jp/j/study/syoku_vision/kenko/pdf/houkoku.pdf
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