Lefarmが農業を始めた本当の理由
「就労支援って、こんなもんなんやろか?」
Lefarmが農業を始める前、
ふとした瞬間に、そんな疑問が頭をよぎりました。
声に出すほど大きなものではないけれど、
心の奥に、じわっと残る感覚。
この小さな違和感が、
あとから振り返ると、すべての始まりでした。
内職の時給50円に感じた、消えない引っかかり
就労支援の現場では、
袋詰めや検品、シール貼りといった内職の仕事が多くあります。
一つひとつの作業に、
みんな本当に真剣に向き合ってくれる。
丁寧で、集中力もあって、
手を抜くことなんてありません。
それなのに、
どれだけ頑張っても、時給換算で50円〜100円ほど。
正直なところ、
「この頑張りが、
きちんと評価されているんやろか?」
そんな引っかかりが、
どうしても心の中から消えませんでした。
問題は「人」じゃなくて、「仕組み」だった
誤解してほしくないのは、
働いている人たちに対して、
否定的な気持ちを持ったことは一度もない、ということです。
むしろ逆でした。
一生懸命取り組んでくれている姿を見るほど、
「このやり方のままで、本当にいいんやろか」
そんな思いが強くなっていった。
これは、
誰かの努力の問題ではなく、
仕組みそのものの話でした。
だったら、作る側に回ってみようと思った
野菜の袋詰めや梱包の仕事をしていたある日、
ふと、こんな考えが浮かびました。
「ここまでできるなら、
野菜を作るところからやってみたらどうだろう?」
・野菜を扱う仕事には慣れている
・丁寧な作業ができる
・人手もある
それなら、
生産から関わる仕事をつくった方が、
きちんと価値が生まれて、
その価値を、ちゃんと返せるかもしれない。
そんな発想から、
Lefarmの農業はスタートしました。
農業を選んだのは、ちゃんと理由があった
農業は、
正直に言うと簡単な仕事ではありません。
天気に左右されるし、
土や作物は、
思い通りにならないことの方が多い。
それでも農業を選んだのには、
理由があります。
就労支援の利用者さんたちは、
・同じ作業をコツコツ続ける力がある
・丁寧さや正確さが求められる作業が得意
・毎日の積み重ねを大切にできる
こうした特性が、
農業の仕事ととても相性が良かったのです。
開放的な外で働ける環境をつくりたかった
もうひとつ、
大切にしたかったことがあります。
それは、
閉鎖的な空間の中だけで完結する仕事ではなく、
風が通って、
空が見えるような、
開放的な外で働ける環境をつくることでした。
畑に出ると、
その日の天気や空気を感じながら仕事をします。
「今日はここまでできた」
「ここ、きれいになったな」
そんな小さな手応えが、
ちゃんと目に見える場所です。
Lefarmが目指しているのは、誇りを持てる働き方
Lefarmがやりたいのは、
誰かを「守るだけ」の福祉ではありません。
ちゃんと働いて、
ちゃんと価値を生んで、
その結果が、きちんと返ってくる。
その積み重ねの先に、
誇りを持てる働き方があると考えています。
農業は、
そのための一つの手段です。
まとめ
目の前の頑張りに、どう応えるか
Lefarmの農業は、
最初から大きな目標や
立派な計画があったわけではありません。
目の前で一生懸命取り組んでくれている姿を見て、
「この頑張りに、
もっと応えられる形があるんじゃないか」
そう感じたことが、
すべての始まりでした。
働く人が、
自分の仕事に手応えを感じられること。
胸を張って
「やってます」と言える場所があること。
そのために、Lefarmは
作る側に回るという選択をしました。
まだ道の途中ですが、
この選択が間違っていなかったと思える瞬間が、
少しずつ増えています。
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